コンビニのトイレに置かれたカード

離婚手順

離婚するには何から始めたらいいかな…
誰にも相談できず、一人で落ち込む毎日。

色んな所に、「一人で悩んでいる方へ」とか、「命の電話」とか書いてある名刺サイズのカードが置かれています。

いつも置いてあるのに目につかない時とつく時があります。

目につくときはきっと自分の中で助けを求めているときです。

ある時、コンビニのトイレの壁にポスターが張られているのが目に入りました。
そこには、「ⅮⅤうけていませんか?ⅮⅤとは殴る、蹴るだけではありません。言葉で傷つける、生活費を渡さない、などもⅮⅤです。」と書かれていました。
そして電話番号が書かれたカードが置いてありました。

気づけば私はそのカードを1枚、カバンに入れていました。

トイレの中ではそのカードを持って帰ることが誰にも見られないから。

あちこちに置かれているカードは人眼につくところでは無意識に見ないようにしていたのかな、と思います。

普通の人だと思われたいから。私はそんなカードは必要ありませんという顔をしたいから。

カードを持って帰るだけで、なんだか助けられた気がしました。
なにかあったらここに電話すればいい、そう思ってずっとカバンにお守りのように入れて持ち歩いてました。

つらいときには何度もカードを取り出しては電話を掛けようとしてやめる、その繰り返しで何か月、何年と過ぎていきました。
電話を掛ける勇気が出なかったんです、きっと話を聞いてはくれるけど離婚を手伝ってくれるわけではないし…とマイナーな考えしか浮かばない日々でした。

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